第468章

天宮和人の書斎に、白々とした朝の光が射し込む。

モニターの中央には、あの白い玉片の写真が極限まで拡大されて映し出されていた。表面の細かな古傷の一つひとつまでが、克明に浮かび上がっている。

何よりも目を引くのは、そこに刻まれた古めかしくも複雑な紋章だ。言葉にしがたい不気味な気配を漂わせている。

「調べろ」

天宮和人の声は徹夜明けの枯れを帯びていたが、その命令は冷徹かつ正確だった。

「あらゆるリソースを動員しろ。この勾玉の片割れがどこにあるのか、この紋章が何を意味するのか。二十年前、これを身につける資格があったのは誰なのか、だ」

風岡は恭しく一礼して下がった。天宮グループが誇る巨大な...

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