第469章

「息子の乗馬レッスンのコーチ、英国王室の厩舎から招聘したのよ。一回飛んできてもらうだけで七桁いくんだから」

「来週のチャリティー晩餐会、どの絵を寄付するおつもり? 主人がビーズで真作を落札してきたばかりなのだけれど、まだ迷っていて。本当に悩ましいわ」

ガラス張りのフラワーハウス。着飾った女たちが集まり、声高ではないものの、その空間全体を煌びやかな空気で満たしていた。

星谷由弥子はその声を意識の外へ追いやり、夏菜の手を引いて、誰の目にも留まらない隅の席へと腰を下ろした。

彼女が今日乗ってきた車は、外に並ぶ最高級車とはあまりに不釣り合いだ。当然、自分から話しかけてくる者などいない。

そ...

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