第476章

帝都郊外、第七廃棄製鉄所。

錆びついた鉄門が半開きになっている。風が吹くたび、「ギギギ……」と耳障りな摩擦音を上げ、それはまるで瀕死の人間が上げる呻き声のようだった。

空気には鉄錆と機械油、そして何か揮発性の化学薬品が混じった腐食臭が漂い、肺に吸い込むだけで不吉な圧迫感を覚える。

星谷由弥子と天宮和人が車を降りた。

「封鎖だ」

天宮和人が風岡に短く命じる。

風岡はすでに部下を率いて外周を制圧済みだ。天宮グループ選りすぐりの警備部隊は、夜の闇に溶け込む影のように、音もなくすべての高所と退路を塞いでいく。

ここは工場というより、鉄の墓場と呼ぶべきだろう。巨大なクレーンアームが地面に...

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