第483章

帝都の西郊外に佇む、会員制の茶館。

そこは、天宮和人が所有する極めて安全な隠れ家の一つだった。

奥まった個室の扉を開けると、そこには既に天宮彰佑の姿があった。

以前、画廊の控室で顔を合わせた時よりも遥かに憔悴しきっている。目の下には濃い隈が刻まれ、全身から拭いきれない陰鬱な空気を漂わせていた。

ここで天宮和人と星谷由弥子が揃って現れるとは予想していなかったようだ。

「……彼女も連れてきたのか?」

天宮彰佑の声は酷く嗄れており、天宮和人へ向ける視線には露骨な詰問の色が混じっている。

彼にとって星谷由弥子という存在は、未だに「覚醒させるべき道具」でしかないのだ。

星谷由弥子は、彼...

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