第12章

ショッピングモール。

日向雫は、鷹司蓮矢と雨宮静佳の一歩後ろを、わざと一定の距離でついて歩いていた。

近すぎず、遠すぎず。――ちょうど、二人の世界から自分だけを切り離せるくらいの距離。

雫は正面のギフト売り場だけを見つめるよう自分に言い聞かせた。おじい様に贈る、きちんとした品を選ぶ。それだけを考える。余計なものは見ない、考えない。

……そう思っても、視線は言うことをきかない。蔓みたいに勝手に伸びて、前を歩く二つの背中へ絡みついてしまう。

鷹司蓮矢はわずかに身を屈め、雨宮静佳の声に耳を傾けていた。氷みたいに硬いはずの眉や目元が、雫の知らない柔らかさを帯びている。

誰が見ても、絵にな...

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