第122章

鷹司グループ本社、最上階の会議室。

長い会議卓の両側には、スーツ姿の株主たちがずらりと並んでいた。

ざわめきが卓上をぐるぐると巡る。その中心にある名は、ひとつだけ――

鷹司蓮矢。

「鷹司社長は最近、度が過ぎる! 私情が会社の利益を上回りかねない!」

誰かが卓を叩き、よく通る声を響かせた。

「リゾート案件がどれだけの規模だと思ってる? それを、家庭の主婦から急に転身したデザイナーに任せるだと? しかも彼女のために反対意見をねじ伏せて、忠告も聞かずに押し切った!」

「そうだ。鷹司グループには優秀なデザイナーが山ほどいる。国際的に名の通った連中だっているんだぞ。日向雫よりよほど安心で...

ログインして続きを読む