第137章

リゾートプロジェクトの会議が開かれた。

急ごしらえの会議室には長机が一本置かれ、鷹司蓮矢が上座に座っている。表情は終始、冷えたままだ。

日向雫はデザイン案を大画面に投影し、要点を整理しながら核となるコンセプトを説明していく。

最後のスライドに切り替わったところで、鷹司嘉治が口を開いた。

「日向さんの案は確かに美しい。だが、失礼を承知で言うと……君はこのプロジェクトの写真と資料しか見ていないんじゃないか? 現地を実際に踏んでいないだろう」

日向雫は視線を上げる。

「ええ。まだ行けていません」

鷹司嘉治は立ち上がり、スクリーンの前へ歩み寄った。山地の一角を指で示す。

「ここだ。資...

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