第166章

白石先生は説明した。

「最近、かなりお疲れのようですね。前回お出しした薬は副作用が少し強めで……貧血気味のところに重なって、気を失ってしまったんです」

言いながら、先生は胸をなで下ろすように続ける。

「すぐに病院へ運ばれたのが本当に幸いでした。間に合わなければ、どうなっていたか……」

白石先生の表情を見るだけで、日向雫はその「どうなっていたか」を想像してしまう。背筋が冷えた。

雫は手のひらで、ぎゅっと布団を握りしめた。

倒れる直前、電話を取ったのを覚えている。たしか白石先生からだった。受話口越しに異変を察して、慌てて駆けつけてくれたのだろう。

「白石先生……ありがとうございます...

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