第174章

鷹司グループ副社長室。空気は重く、息が詰まりそうだった。

鷹司蓮矢が新会社を立ち上げたという情報が流れた途端、鷹司グループの株価が暴落したという速報が立て続けに踊る。どの見出しも、グループが完全に危機へ落ちたと告げていた。

鷹司哲生は株価チャートを睨みつけたまま、胸の奥を無数の蟻が噛み裂くような痛みに耐えていた。

同じ姿勢のまま、もう三時間近い。正午の高い日差しが、いつの間にか傾きかけている。それでも現実を受け入れられなかった。

「二年だぞ! 俺たちは丸二年、仕込んできたんだ!」

鷹司哲生は拳を握りしめ、机を「ドンッ」と叩いた。

プロジェクトのデータを改ざんし、取締役会を抱き込み...

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