第184章

画面に、神田弥央の名前がはっきりと表示された。

日向雫の目がぱっと輝く。

彼女はすぐさまスワイプして通話を受けた。

繋がった瞬間、向こうが二秒ほど沈黙し、次いで信じられないという声が飛んできた。

「日向雫?」

「……ほんとに、あんた? 死んでないんだよね?」

神田弥央の声を聞いた途端、雫は鼻の奥がつんと痛み、喉がきゅっと締まった。かすれた声で、そっと答える。

「……うん。私だよ」

弥央が大きく息を吸い込む。

「このバカ!」

「心臓止まるかと思ったんだけど!」

怒っているのに、痛いほど心配しているのが分かる声だった。

「ひどいよ。あんな大ごと、私たち全員に黙って……勝手...

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