第194章

日向雫はわずかに目を見開き、瞳の奥に小さな疑問が走った。

登録したばかりだ。プロフィールもまだ埋めていないし、作品の公開もしていない。普通に考えれば、こんな出来たての新規アカウントに誰かが目を留めるはずがない。まして向こうからフレンド申請なんて。

――いったい、誰が。

神田弥央が言っていた。いまアプリは内側テストの段階で、新規ユーザーが入ってくるはずはない、と。だとすれば、たぶん運営側の人間。

そう思って、日向雫は承認をタップした。

相手のアカウント名は静也。

その名前をしばらく見つめていると、言葉にできない引っかかりが胸の奥に残る。理由は分からない。ただ、妙に気になる。

はっ...

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