第46章

渡辺夏央は内心おもしろくなかったが、鷹司蓮矢の顔を立て、日向雫への苛立ちはひとまず飲み込んだ。

彼は踵を返し、アシスタントの手から金箔押しの分厚いカタログを受け取ると、そのまま鷹司蓮矢へ差し出した。

「蓮矢さん。こちら、うちで予約率が一番高い大型バンケットです。ご覧ください」

ページを開けば、どこもかしこも金色にきらめく豪奢な空間ばかり。渡辺夏央はその中の一枚を、これでもかと指で叩く。

「ここなんて、天井高8メートル。全面クリスタルのシャンデリアチェーンに、ホログラム投影まで付けられます。先月、L市の大富豪の誕生日祝いもここでやったんですよ。見栄えは保証します」

日向雫は脇に立った...

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