第49章

「それは本当に助かります!」

日向雫は感激で顔を輝かせた。「大きな問題が一気に片づきました。本当に、ありがとうございます!」

神田弥央はひらひらと手を振る。

「いいっていいって。こんなの朝飯前だよ」

「それにさ、私ほんとに雫ちゃんのデザイン好きだし、尊敬してる。渡辺夏央なんかよりずっと上手い」

そう言うと、弥央は間髪入れずに本題へ切り込んだ。

「雫ちゃん、実は今、起業の正念場なんだ。宴会場をチェーン化して、新しい美意識を売りにしたブランドを作りたい」

「最初はね、渡辺家って長年ホテルをやってるじゃん? だからあいつのところで運営のコツでも学ぼうと思ったの」

弥央は鼻で笑い、露...

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