第123章 薬を替える

翌朝早く、夏目千尋は神崎雅臣が不在なのを見計らって、御英レジデンスへひとっ走りした。

今回は上村さんが家にいて、書類を取りに来たと告げると、余計なことは何も言わずにすぐ鍵を開けてくれた。

千尋はクローゼットの奥からファイルを引っ張り出し、忘れ物がないかざっと確認する。上村さんにひと言挨拶して、そのまま外へ出た。

門を出た途端、スマホが鳴る。

伯父さんからだった。

「千尋か。中島玲子、警察から出てきたよ。だいぶ大人しくなった。伯母さんがな、お前のこと何度も気にしてたんだ。最近、時間あるか? 帰ってきて飯でも食え」

ハンドルを握ったまま、千尋は少し考えた。小林英太がJ市で作った彼女が...

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