第15章 新居のリフォーム

浅見礼緒と夏目千尋はぎょっとして、そろって病室のドアを見た。

久野清遠が果物の袋を提げて入ってくる。二人の警戒した動きに気づき、彼は一瞬きょとんとした。

「……どうしたんだ、二人とも」

浅見礼緒はすぐに肩の力を抜いた。さっきまで――神崎雅臣が戻ってきて、会話を聞かれてしまったのかと思っていたのだ。

夏目千尋は背中に冷や汗が滲んだまま、無理やり笑みを作る。

「先輩、どうしてここに……?」

久野清遠とは大学時代からの付き合いだ。千尋が盛天広告会社に入れたのも、久野清遠の推薦があったからこそ。

久野清遠は果物を床頭台に置き、椅子を引いて腰を下ろした。

「千尋。さっき神崎社長がいたか...

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