第156章 ますます気にかける

夏目千尋はもともと午後いっぱい走り回っていたせいで、空腹で胃がきりきり痛み、体力なんてとっくに底をついていた。

抵抗しようと、両手で彼の胸を押し返す。だが男は片手であっさり受け流し、そのまま腕を頭上で押さえつけた。

「動くな」

神崎雅臣の掠れた声が耳元に落ちる。警告だけが、はっきりと滲んでいた。

それから先、夏目千尋は完全に主導権を失った。

腰を掴まれ、乱暴に押し込まれる。

声が喉で潰れ、肌が熱に染まっていく。必死に堪えるその顔が、かえって男の欲を煽るとも知らずに。

三十分も経たないうちに、指一本上げる力すら残らなかった。ただ、されるがままに翻弄される。

寝室の温度はじりじり...

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