第18章 思いがある

葉山真菜子が鼻で笑った。

「条件? あんたみたいに押しかけてきた女が、私に条件を出すつもり? 身の程を知りなさいよ。雅臣を怒らせたら、1円だって手に入らないんだから!」

夏目千尋はきつく眉を寄せ、声音に不快を滲ませる。

「真菜子さん。どう言おうと、私は今、神崎家の嫁です。そもそも結婚を決めたのは私じゃない。両家の年長者です。そんな言い方、さすがにひどすぎませんか?」

葉山真菜子が一瞬、言葉を失った。普段は影の薄い夏目千尋が、まさか言い返してくるとは思っていなかったのだろう。

「……何ですって?」

「言葉を選んだほうがいいって言ってるんです。外に漏れたら、姑が嫁いびりしてるって思わ...

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