第210章 新たな人材

翌朝早く、夏目千尋はアラームのけたたましい音に叩き起こされた。

二日酔いの後遺症で頭は割れそうに痛み、胃の奥から酸っぱいものがこみ上げてくる。額を押さえたまま上体を起こし、浴室へ向かってざっとシャワーを浴びた。

スーツに着替え、バッグを掴んでそのまま家を出る。

昨夜、個室で「神崎雅臣をブラックリストから外す」と口にしたことなど、きれいさっぱり頭から抜け落ちていた。

夏目グループに着くと、デスクの上には至急処理の書類がいくつも積まれている。ここ最近、立て続けに案件を取れて資金繰りはひとまず落ち着いた。

けれど千尋は分かっていた。従来の実店舗中心の商売だけでは、そう長くはもたない。これ...

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