第33章 飽きたら捨てさせればいい

岩崎夢乃はキャンパスをぐるりと回って、ようやく図書館脇で三上隼人を見つけた。

隼人は屋外テーブルにどっかり座り、アメリカーノのカップを指先でくるくる回している。足は向かいの椅子に投げ出し、いかにも世の中を舐めた態度だ。しかも、笑顔がまた腹立つ。

「ねえ、三上隼人。あんた、いったい何しに来てるわけ?」

夢乃は目の前まで歩み寄ると、隼人の足が乗っていた椅子を乱暴に引き抜き、そのまま自分が座った。

「ここでコーヒー飲みに来たの?」

隼人は答えない。指でカップの縁を撫でながら、口元には相変わらず人を苛つかせる笑み。

その顔を見た瞬間、夢乃の胸がひゅっと縮む。

彼女は隼人という男を、嫌と...

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