第67章 確定診断

翌朝、夏目千尋は6時半に目を覚ました。

病院の廊下の椅子に一晩中座りっぱなしだったせいで、首がこわばってほとんど回らない。ナースステーションの担当も三交代になり、通りかかるたびに彼女をちらりと見ていった。

帰宅はしていない。

7時、洗面所で顔を洗い、鏡の前で髪と襟元を整える。映った顔は一応まともに見えた。ただ、目の下にうっすら青い隈がある。

病院を出るとタクシーを拾い、そのまま会社へ向かった。手元には提出できていない企画が2本、四半期報告の数字もまだ埋まっていない。

休めない。まして、誰かに「何かあった」と悟られるわけにはいかなかった。

席に着くなりパソコンを立ち上げ、溜まったメ...

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