第8章 第三世

その後、俺は子供のための禁術の儀式で頻繁に出張するようになった。もちろん、その中にはイザベラとの交歓も含まれていた。

出発のたび、俺はエレナに隣国へ鉱脈の調査に行くと告げていた。だが実際に向かうのは、イザベラと子供がいる秘密の屋敷だ。

向かう際には毎回、王族の監察を掻い潜り、慎重に痕跡を消し去らなければならなかった。

当初、俺はこの二重生活に罪悪感を抱いていた。家に帰りエレナの眼差しを見るたび、心が見えない刃で切り裂かれるようだった。だが時が経つにつれ、俺はもう一つの家庭を持つことに慣れ始めていた。

屋敷には、伯爵家の堅苦しいしきたりも、王族の監視もない。あるのはイザベラか...

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