第11章

パァンッ!

乾いた音が響いた。

それは、あまりにも鮮やかで強烈な平手打ちだった。

園田タカシは顔を背けたまま、陰湿な光を宿した瞳で睨みつけた。

「てめぇ、よくも殴りやがったな」

立花柚月はゆっくりと立ち上がり、冷ややかな視線を彼に向けた。

「無防備について来たとでも思ったの? 私のスマホはずっと通話中よ。会話はすべてノゾミが録音してる。私の身に何かあれば、すぐにその録音データが西園寺蓮の手に渡るわ」

警察沙汰にしても、園田タカシは痛くも痒くもないかもしれない。

だが、西園寺蓮となれば話は別だ。

彼が本当に手を貸してくれる確証はないが、ハッタリ...

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