第160章

部屋に入った瞬間、立花柚月の目に入ったのは、ベッドですやすやと眠る沙耶の姿だった。

娘の寝顔を見て、ようやく心が落ち着く。

「一体どうしたんだ?」

西園寺蓮が尋ねた。

柚月は彼を振り返って睨みつけると、スマホのメッセージ画面を表示して突きつけた。

「自分で見て」

画面には、あの救助を求めるメッセージがはっきりと映し出されていた。

西園寺蓮は眉を寄せた。

「誰が送ったんだ? こんないい加減なことを」

柚月はベッドの縁に腰を下ろし、相手にしなかった。

西園寺蓮はスマホを置き、機嫌を取るように顔を近づけた。

「俺が悪かった。もっと早く連絡すべきだった」

「じゃあ、どうしてし...

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