第161章

蓮に見られた以上、これ以上取り繕っても意味はない。西園寺の祖父は単刀直入に切り出した。

「お前たちでは釣り合わん」

「釣り合うかどうか、それを決めるのは祖父上ですか?」

蓮は祖父の正面まで歩み寄ると、足を止めた。その瞳には、一歩も引かない決意が宿っている。

祖父は低い声で告げた。

「西園寺家の百年に渡る名誉にかけて言う。名家の令嬢でなくともよい、貴族の血筋でなくとも構わん。だが、離婚歴のある女を娶ることだけは許さん」

「俺が望んだところで、向こうが願い下げかもしれませんよ」

蓮は自嘲気味に笑った。祖父も母も、少々自信過剰が過ぎるのではないか。

「百歩譲って俺たちが結婚するとし...

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