第176章

闇夜に溶け合うような抱擁は、次第に熱を帯びていく。西園寺蓮はすぐに主導権を奪い返すと、彼女の腰を抱き寄せ、ソファへと押し倒した。

彼の呼吸は荒く、燃えるような体温が伝わってくる。その熱さに、立花柚月の体は芯から蕩けてしまいそうだった。

「それで? 俺は強いか?」

彼は立花柚月の耳元に、甘く絡みつくようなキスを落とす。

「……そういう意味じゃないって、分かってるくせに」

彼が何を言わんとしているのか気づいた瞬間、立花柚月の顔がカッと熱くなる。西園寺蓮の腰に添えていた手で、思わず彼の脇腹をつねり上げた。

「ああ、知ってるよ……」

痛みなど感じないどころか、それは彼をさらに昂らせたよ...

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