第180章

逢見行雄はこのところ、ツキに見放されていた。

園田タカシが失脚し、園田麻衣からの資金援助も途絶えた今、金目当てで群がっていた悪友たちは潮が引くように去っていった。

以前は彼に取り入ろうとしていた同級生たちも、今では徒党を組んで彼を無視する始末だ。逢見行雄はどうにか彼らの集まる場所を聞きつけ、急いで駆けつけたものの、そこで待っていたのは酷い侮辱だった。

「まだ昔の逢見行雄気取りかよ?」

「ただの貧乏人が。黒田氏の威光がなけりゃ、誰がテメェなんか相手にするかよ」

「よくのこのこと顔が出せたな。恥ずかしくねえのか? 従姉の七光りでイキってただけのヒモ野郎が」

「失せろよ。二度と俺たちの...

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