第191章

立花柚月はリビングのソファに腰を下ろし、時折スマホに目をやりながらテレビを眺めていた。画面には西園寺蓮が主演を務めるドラマが流れている。刑事もののサスペンスだ。

その時、スマホが震えた。ナオミからだ。

「ユヅキ、おめでとう! 厄介事が一つ片付いたわね」

ナオミの声は興奮で弾んでいた。

「それと、特大の吉報よ! 園田がひと月前に黒田グループに卸した建材、品質管理部が重大な欠陥を見つけたの。プロジェクトは全面ストップ、黒田大河は今頃頭を抱えてるわ」

「……いつの話?」

「今日の午後よ」ナオミは続けた。「どうやら園田のやつ、ギャンブルの穴埋めをするために手抜き建材を使ったみたいね。黒田...

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