第199章

立花柚月と西園寺蓮は顔を見合わせた。薬を塗ったばかりの傷口が空気に晒されているのは、回復によくない。立花柚月は観念してベッドの端に腰を下ろした。

「言っておくけど、包帯なんて巻いたことないから。痛かったら言ってね」

彼女はガーゼを手に持ち、少し躊躇しながら言った。

西園寺蓮は「ああ」と短く応じた。

立花柚月は彼を痛がらせないよう、そっと傷口にガーゼを当てた。一つひとつの動作が慎重で、思わず息を止めてしまうほどだった。

西園寺蓮は、そんな彼女の真剣な横顔をじっと見つめていた。本人が気づかないほど長い間、視線は彼女に釘付けだった。腕の処置が終わってもなお、その目は彼女を追っていた。

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