第200章

立花柚月が病室に戻ると、西園寺蓮がパソコンに向かい、せっせと仕事を片付けていた。入院しているというのに、まだ懲りないらしい。

彼女は歩み寄り、画面を覗き込んだ。そこには細かい文字がびっしりと並んだ書類が表示されている。

「疲れないの?」

西園寺蓮は画面に集中したまま、無意識に答えた。

「疲れない」

答えた直後、彼は声の主に気づいたようだ。顔を上げ、そこに立花柚月がいるのを確認すると、途端に動きを止め、慌ててパソコンを閉じた。

「いや、その……」

立花柚月は無言で彼を見つめる。

西園寺蓮は表情一つ変えずに言った。

「頭が少し、ふらついて」

立花柚月は思わず吹き出した。

彼...

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