第202章

結局、立花柚月は言葉を飲み込んだ。

信じているなら説明はいらない。語りすぎれば、それはかえって不信の表れになるからだ。

病室の入り口まで歩くと、向こうから医師と看護師がやってきた。医師は二人を見て目を丸くした。

「まだ退院していなかったんですか?」

立花柚月と西園寺蓮は顔を見合わせ、瞳の奥で笑い合った。

「今、手続きに行くところです」

西園寺蓮が答える。

「それがいいでしょう。もともと傷は浅いんですから。注射も打ったし、もう大丈夫ですよ」

医師はそれだけ言うと、足早に去っていった。

立花柚月は呆れたように笑い、西園寺蓮を見上げた。

「目眩は? 腕は痛むの?」

西園寺蓮は...

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