第226章

西園寺の祖父の祝宴当日、会場には大勢の客が詰めかけていた。

薄紫色のイブニングドレスに身を包んだ立花柚月は、髪を上品にまとめ上げ、白く細い首筋を覗かせている。今日は控えめなメイクを施しており、その佇まいはどこまでもたおやかで優雅だった。

彼女の傍らに立つ西園寺蓮は、漆黒のスーツを纏い、背筋をピンと伸ばしている。彼は身をかがめ、柚月の耳元でそっと囁いた。

「緊張してる?」

「少しだけ」

立花柚月は正直に答えた。

以前にも祖父に会ったことはあるが、彼は柚月を快く思っておらず、二人の交際にも反対している。

西園寺蓮がすべて手配してくれたとはいえ、やはり不安は拭いきれなかった。

「緊...

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