第228章

ドアを開けると、そこに立っていたのは西園寺蓮だった。

彼の手には温かいホットドリンクのカップと、使い捨てカイロが握られている。

「さっき、誰か来たのか?」

立花柚月はこくりと頷き、力なくベッドへ戻って腰を下ろした。

西園寺蓮はわずかに眉をひそめた。彼女をこんなに落ち込ませる人物など、一人しかいない。

「俺のミスだ。誰か部屋の前に見張りを残しておくべきだった」

今日は祖父の誕生日パーティーであり、様々な人間が出入りしていることを失念していた。

自分が席を外した隙に、あんなものが寄り付くとは。

立花柚月は首を横に振り、彼からカップを受け取って一口飲んだ。

温かく甘い液体が喉から...

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