第23章

園田麻衣は彼の手を握りしめた。

「違うの。恩はあるわ。……それはゆっくり返していけばいい。でも、本当の愛なんてそう簡単に見つかるものじゃない。認めるわ。最初は立花さんに雇われて来ただけだった。でも、あなたに会って分かったの。たとえ立花さんがいなくても、あなたを一目見た瞬間、私はきっと恋に落ちていたって」

黒田大河は彼女の手を握り返す。

「マイ……」

園田麻衣は彼の腰に抱きつき、その胸に顔を埋めた。

「大河、愛してる」

黒田大河も彼女を抱きしめる。

「俺もだ。愛してる」

その時、園田タカシが顔を覗き込んできた。

「ヒューヒュー、お熱いこって」

園田麻衣は顔を赤らめる。

黒...

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