第233章

個室に座る四人の間には、実に異様な空気が漂っていた。

まさかこの夫婦と同席する日が来るとは、立花柚月は夢にも思っていなかった。

彼女は唇を引き結び、口火を切った。

「お二人は、私に何の用で?」

黒田夫人は鼻で笑った。

柚月は一瞬呆気にとられた。一体何様のつもりなのか。

一方、黒田本人は至極落ち着いた様子だった。

「君に重要な話がある。二人きりで話したいんだが」

西園寺蓮は薄く笑みを浮かべた。

「ご心配なく。秘密は漏らしませんから」

要するに、退席するつもりはないという宣言だった。

黒田夫人は眉をひそめた。

「私たちが彼女と話したいのは翔のことよ。あなたには何の関係もな...

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