第240章

西園寺蓮は当初、祖父に付き添って病院へ行くつもりだった。しかし、西園寺宏明と西園寺理穂が同行を申し出たうえ、二人の子供たちまで面白がってついて行くと言い出したのだ。

今や、牛のように頑固な祖父を大人しくさせられるのは、この二人の子供たちだけである。立花柚月も彼らの同行に賛成した。

祖父を車に乗せると、子供たちもよじ登るようにして乗り込んだ。左右に陣取る姿はまるで小さなボディガードのようで、これなら途中で気が変わって逃げ出す心配も完全にゼロだ。

西園寺宏明と西園寺理穂もそれに続いたが、車に乗り込む直前、理穂は立花柚月に視線を向けた。

「ありがとう。あなたたちも仕事に行ってちょうだい。こ...

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