第245章

立花柚月は事情が飲み込めなかったが、一条利明の顔色を見てそれ以上は追及せず、玉貫千紗を支えて座らせると、飲み物を注いで渡した。

玉貫千紗は時折子供のようになることがあり、好みも子供と似ていた。甘いものに目がなく、特にジュースがお気に入りだった。

その二人の様子を見て、一条利明は思わず微笑んだ。

一条絵里の件で少し苛立っていた気分も、この時ばかりはすっかり落ち着きを取り戻していた。

食事が終わり、立花柚月はそろそろおいとましようとした。

玉貫千紗は名残惜しそうにしていたが、言葉には出さず、ただ彼女の手をぎゅっと握っていた。

立花柚月は優しくなだめるように言った。

「午後は会社に戻...

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