第258章

園田麻衣が立ち去った後も、立花柚月はその場に立ち尽くし、物思いに沈んでいた。

園田麻衣の態度はどこかおかしかった。今日の彼女は、やけに自信に満ちているように見えた。

「何を考えているんだ?」

病室から出てきた西園寺蓮は、廊下で呆然としている立花柚月を見つけると、そっと彼女の肩を叩いた。

「疲れたのか?」

立花柚月は首を横に振った。

「ううん……」

少しやつれた西園寺蓮の顔を見て、柚月は思わず手を伸ばし、優しくその頬に触れた。

「ここ二日間、ずっと病院に詰めっぱなしじゃない。私は夜になれば家に帰って休めるけど、あなたは一睡もしていないわ。今夜はあなたが帰って休む番よ」

西園寺...

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