第47章

病院に行くと言っていたものの、結局、立花柚月が目を覚ましたのは午後一時を回ってからだった。

目覚めたばかりで、頭の中はまだぼんやりとしている。

バスルームで冷たい水に顔を浸すと、ようやく意識がはっきりとしてきた。スリッパをぺたぺたと鳴らして階下へ降りると、リビングでは西園寺蓮がソファに座り、誰かとビデオ会議をしている最中だった。

足音に気づいた彼が振り返る。

「起きたか。キッチンに飯があるぞ。温めてあるから食ってこい」

「うん……」

立花柚月はまだ寝ぼけ眼で、無意識に相槌を打った。ふらふらとキッチンへ向かい、朦朧としたまま食器棚から茶碗を取り出そうとして――ごんっ、と額を扉にぶつ...

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