第49章

西園寺蓮は微笑んで応じた。

「気分はどうだ? どこか辛いところはないか? ママに頼んで先生を呼んでもらおうか」

立花柚月は洗面所でタオルを洗っていたが、話し声を聞いて慌てて飛び出してきた。

目を覚ました翔の姿を見て、思わず涙がこぼれそうになる。

金子教授も担当医も、あれほどの大手術をしたのだから昏睡状態になるのは必然だと言っていた。それでも、母親としては心配でたまらなかったのだ。

悪い想像ばかりが頭をよぎっていた。

ようやく翔が目を覚ましたのを見て、胸のつかえが下りたような思いだった。

彼女はベッドサイドに駆け寄り、優しく問いかけた。

「ママが先生を呼んで診てもらうわね。どこ...

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