第54章

たった一言が、生死を分ける。

『お姉様、一生推します!』

『やっぱりデマだったじゃん。お姉様が私たちを裏切るわけない』

『アンチたち、震えてるかー?』

『渾身の平手打ち、痛いですかー?』

『急に静かになったな。指でも折れた? それとも生まれつき無口なのかな?』

それは、ほぼ一瞬の出来事だった。

さっきまであれほど暴れ回っていたアンチたちは、潮が引くように消え失せた。

立花柚月は、ファンたちが跳ね回るように反撃する様子と、画面を静かに流れる白い弾幕を見つめていた。

ヒマワリ:『真実とは、平手打ちのようなものだ』

顔面に食らえば、感想はただ一文字――痛い。

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