第117章

「今、九条高司がずっと君たちの子会社を叩いてる。お前も少しは、和也の肩を持ってやれ」

隼人は九条和也が好きではない。だが今や九条和也は義弟であり、小野家と九条家は切っても切れない関係に結ばれてしまった。

九条和也が窮地に立てば、小野家も見て見ぬふりはできない。

「わかりました。ありがとう、お兄ちゃん。和也と私、必ず会社を立て直してみせます」

小野詩織は胸を張って言い切った。

その後、小野隼人は書斎へ戻っていった。

小野詩織は一瞬たりとも気を抜けない。小野雪絵を寝かしつけると、部屋の気配を殺して、書斎の様子をうかがい続けた。

やがて隼人が書斎から出て、自室へ入る。しばらくしても出...

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