第166章

翌日。

天城澪は、ネットの炎上の矛先が自分から逸れていると知って、ようやくスマホの電源を入れた。着信履歴を開く。

昨夜、釈明の証拠が拡散されてから、見知らぬ番号はずいぶん減っていた。

その中で、九条裕也の名前だけがやけに目に刺さる。

胸が、ひゅっと跳ねた。

――もう一週間近く、連絡を取っていない。

まるで示し合わせたみたいに、どちらからも探さなかった。

澪はネットの件で手一杯だった。逃げている自分に、正当な言い訳ができた気がしていた。

けれど、この瞬間に思い知らされる。

一時は逃げられても、一生は無理だ。

下唇を噛み、言葉を選ぶ。少し迷ってから、折り返した。

繋がるのは...

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