第25章

デザイン秘書は言葉を失い、目に見えて狼狽した。

うまく誤魔化してしまえば、それで終わると思っていたのだろう。大したことじゃない。損害だって出ていない。

――天城澪、そこまで執拗に追及する必要ある!?

「間違って持っていっただけだって言ってるでしょ。本人が気づかないのも普通だし、気づいたならあなたに言ってるはず。ここで勝手に決めつけて、濡れ衣着せないで」

葉石佳野が前に出て、デザイン秘書を庇う。

ついでに、天城澪を“意地悪でねちっこい女”に見せるつもりなのが透けて見えた。

けれど、その理屈はさすがに苦しい。

周囲は誰も口を挟まない。

監視カメラの映像を見る限り――どう見ても「取...

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