第87章

「高橋会長、大変です! うちの資金繰りが完全に詰まりました! 取引先が次々に契約解除だって騒いでて、違約金まで要求してきてます!」

「社員も辞める辞めるって言い出して、社内はもうめちゃくちゃです……会長、どうすれば……!」

「……何だと?」高橋誠一は目を見開いた。

「はい、会長。この危機を越えられなければ、当社は――破産、清算になります」

破産。

その言葉が耳に入った瞬間、高橋誠一の心臓がぎゅっと締めつけられた。視界が一気に暗転し、身体が糸の切れた人形みたいに真っすぐ床へ倒れ込む。

「外公!」

九条和也が叫び、慌てて医師と看護師を呼んだ。

高橋雅子は、高橋誠一が倒れたのを見た...

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