第298章

柳原詩織は七沢英子の声を聞いた瞬間、胸の奥がむっと熱くなった。そこへまた、あの言い草だ。怒りはさらに積み重なる。さっきまで岡崎愛乃にLINEで散々言われて、行き場のない苛立ちを抱えたままだったのに――今、目の前にちょうどいい相手が現れた。

もう何年も我慢してきた。とっくに、顔を合わせた瞬間にぶちまけてやりたいと思っていたのだ。

「なんで言っちゃいけないのよ! もううんざり!」

柳原詩織は喉が裂けるほど叫んだ。

「あんたが私をいじめて、聡と引き裂いたんでしょう。今さら私が戻ってきたら、また脅すわけ? 勝手にすればいい! あいつらが刑務所に入ろうが、会社が潰れようが、私には関係ない。私は...

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