62 の理由

ヴェイルリクス視点

彼女を眠らせたまま、俺は部屋を出た。

髪は乱れ、唇は腫れ、太腿は震え、俺の種がまだ彼女の奥深くに仕舞われている。エロウェンはまるで神々が描いた絵画のようだった。めちゃくちゃにされ、至福に満たされ、疲労困憊のはずなのに、クソみたいに輝いていた。こめかみにキスを落とし、毛布をかけ直し、影のように静かにスイートルームを抜け出した。

腹が減っていた。それから、クソいまいましいセラピストも必要だったかもしれない。

キッチンは柔らかなクリスタルの壁掛け燭台に照らされ、隅の方ではいくつかの影が踊っていた。他の連中がもうそこにいるのを見ても、驚きはなかった。ブラムは片手に七面鳥の脚...

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