気まずいカオス

リヴェナ視点

背後で神殿の扉がきしみながら開き、最後の月光が祝福のように、そして忌々しいスポットライトのように、床にこぼれ落ちた。私は汗をかいていた。首には新しい番いの印が痣のように浮かび上がり、爛々と輝いている。唇は腫れ上がっていた。それに、ドルーアンを少しでも横目で見てしまえば、またしても体中が燃え上がってしまいそうだった。

『まあ』と、ナイザリが頭の中で喉を鳴らすように囁いた。『見事にエスカレートしたものね』

「うるさい」と私は呟いた。冷たい夜の空気に足を踏み出すと、頬が燃えるように熱くなった。体が震えていた。力で。感情で。そして……羞恥心で。

だって、当然のように、中庭を横...

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