チェインズ・オブ・ザ・チョーズ

エロウェン視点

勝利の味は、口の中で灰のようにざらついていた。

最初は、クソったれなほど痛快だった。戦場は私たちの遊び場であり、報復の舞台だった。ヴァエラの血の魔術は杜撰で、なりふり構わぬものだった。彼女の唸るような呪詛は、私の盾に当たって蠅のように跳ね返される。私のドラゴン形態は、鱗と星屑に包まれた復讐そのものとなって空を荒れ狂い、教団員も魔術師も区別なく喰らい尽くす緑と紫の炎を吐き出した。

リッシーラの声が心に響く。大胆で、誇らしげに。「私たちはこのために生まれた。奴らは崩れていく。もっと押せ。終わらせるんだ」

そして私たちは、やり遂げた。神よ、本当に。ブラムは筋肉と憤怒の津波とな...

ログインして続きを読む