女神ビッチスラップ

エロウェン視点

どのくらい意識を失っていたのか、わからない。

肉みたいに石の台に鎖で繋がれ、無数の切り傷から血を流し、敵の前で失禁しまいと祈っていると、時間の感覚がおかしくなるものだ。全身がひとつの巨大な、クソったれな痣になったかのようだった。息を吸うたびに、喉が割れたガラスでこすられるように痛む。腕は感覚がなく、脚はただの重り。そして顔は、さっきルシアンが忌々しいフラスコを投げつけてきた場所がズキズキと脈打っていた。

でも、目覚めたとき……私は強くなっていた。ほんのわずかだけど。肌に焼き付いてくる光る鎖を引きちぎるほどじゃない。ヴァエラのあの歪んだ得意げな面に、血の魔法を叩き返してやれる...

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