裏切り

アルファキング・ドレイヴン視点

ストームクロウ城砦、上翼棟、アルファキングの居室

居室の暖炉の火は弱まり、しばらくの間、私たち二人の間に響くのは燃えさしがぱちぱちと爆ぜる音だけだった。アエリーラは暖炉のそばに背筋を伸ばして座り、膝の上で手を組んでいたが、私にはその兆候が分かった。彼女は震えていた。ほんのかすかに。

彼女が軍勢やはぐれ者の群れを前にしても、微塵の恐怖も見せずに立ち向かう姿を見てきた。だが、これは違う。これは、牙と爪で戦える戦争ではなかったからだ。

これは、私たちの娘たちの問題だった。

「あの子、耐えられていないわ」アエリーラは炎を見つめたまま、ささやいた。...

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